インフォメーション

2015-07-29 18:43:00

毎日新聞 7月29日

大山激励賞:堺のフリーランス外科医・岩田さん 無償で手術、1500回超 カンボジア医療支援が評価 /大阪

 ◇「現地で後継者育成を」

 依頼を受けて執刀に出向くフリーランスの外科医、岩田雅裕さん(54)=堺市西区=が昨年度、発展途上国の医療に貢献した人をたたえる「第41回大山激励賞」を受けた。予防医学の研究や海外医療活動に取り組む医師らを顕彰する大山健康財団(東京都)が、カンボジアで14年前から続ける岩田さんの医療支援を評価した。岩田さんは「地道な取り組みに光を当ててくれたことがうれしい」としている。【平川哲也】

 岩田さんは口内や顔の疾患を手がける顎顔面口腔(がくがんめんこうくう)外科医。カンボジアでの医療支援は2001年に訪れた際に現地NGOが運営する小児病院を見学したのがきっかけで、数カ月後に再訪して以降、無償で施した手術は1500回を超える。府内の総合病院を13年に退いたのちは軸足をカンボジアに置きながら、フリーランスの外科医として全国から手術の依頼を受けている。

 大山健康財団は、数々の企業再建で知られた経営者の大山梅雄氏(故人)が1974年に創設。86年度に設けられた激励賞は、災害に遭ったアジアの国に医療支援チームを派遣したアジア医師連絡協議会(AMDA)なども過去に受賞した。大賞にあたる「大山財団賞」は昨年度、スーダンで医療活動を支えるNPO法人「ロシナンテス」理事長の川原尚行さんが受けている。

 岩田さんはカンボジアの大学で講義して後進の育成に努めており、今年も既に5回渡航して口腔がんなどの手術を無償でしている。「受賞を励みとする一方で、後継者を育て、カンボジアの医療がカンボジア人の手で完結できるようにしたい」と語る。今後は農村部の医療態勢を充実させるなど活動の幅を広げる考えで、政府や現地NGOとも連携する。

 年3回程度、現地でのスタディーツアーも企画する。問い合わせはオフィシャルサイト(http://www.masahiroiwata.com/)から。